指導事例を以下に記載しますのでご参考ください。

様々な生徒さんが、南洲翁塾の指導を生かし、自身の道を切り拓いてきました。

*記載情報によって、生徒さんが絶対特定されないように記載しておりますので、記載に学校等、年度などの詳細がない点はご了承ください。

1.モデルケース1 A子さん(中学三年生女子)

中学三年生のA子さん。勉強よりも部活動のスポーツや習い事の空手に熱心。中学三年生になって、受験を意識し出して、塾に行きはじめたものの成績は横ばい気味。このままじゃまずい、と一念発起して中三の夏休みが終わるころに家庭教師にお申込み。

 

→集団塾は学習の消化のペースメーカーとしては有効です。また、自習室を併設しているところは自習室利用のためと割り切って申し込まれるのもよろしいでしょう。しかし、勉強が好きではなく、あまり学習習慣がない子にとっては、あまり意味がないようです。集団授業で説明されても、復習として何をしたら成績が上がるかが分からず、放置されたような気持になり、結果、従来の一般の塾では成績向上はできておりませんでした。

 

講師と一緒に学習していくことで、家での自習の方法を習得し、無事第一志望校である防府西高校に合格できました。スポーツや習い事などでの運動での学習経験が多く、練習(自習)の方法が分かるとスルスルと勉強も消化していきましたので、もう少し早めに申し込んでいれば、もっと上位も狙えたでしょう。

 

 

2.モデルケース2 B君(中学三年生 男子)

中高一貫校に通うB君。学校で東大出身の数学の先生にあたったこともあり、好きな教科も得意な教科も数学。けれど、文系科目が苦手で特に英語はイマイチ。将来的には工学・理学の方面に進みたい。中学三年になったところで本格的に学習したいと家庭教師にお申込み。

 

→数学優位の生徒さんにおいて、「英語が苦手」という悩みは割と多いです。これは論理で貫徹されている数学の思考方法(左脳優位)に慣れ親しんでおり、論理性が薄いものに対して抵抗や忌避感があるからです。

このような生徒さんに対しては得意な論理性を活用してもらって、「英語の構造的な側面」を理解してもらいながら、一方で「どの程度が論理的な説明がされずに共有されている情報として扱われているか」についてもらい、感覚的な理解も深めてもらうことが有効となります。

B君は英検をステップに英語力も向上させ、無事、旧帝国大学工学部に合格となりました。強みを生かせそうな学部でとてもいいですね。

 

 

3.モデルケース3 C君(小学四年生)

C君は小学四年生。まだ、公園で友達とカラーバットで野球するのが何より楽しい時期。親御さんの意向もあり

県外の寮のある学校に進学するために、毎週末は福岡県の塾に通う生活。塾の宿題は大量で、その消化に毎日追われて、毎日プレッシャーと宿題に押しつぶされそうな日々。どうにかしたいと、家庭教師お申込み。

 

→経験したことがある方は分かるかと思いますが、中学受験の世界は一般に思われているよりもはるかにシビアです。小学生がそれをしている、ということ鑑みれば、大学受験よりもシビアといえるかもしれません。

 

特に問題となるのは、大手塾で課される大量の宿題。ここで多くの子供たちが挫折し、その後の人生においても勉強に対して否定的な気持ちをもちつづけてしまいます。(そうなるとかえって中学受験の弊害の方が多いです)

 

重要なのは、「問題の見極め」と「それぞれに対しての対処方法」。どの問題をしっかり習得して、どの問題を流すのか、見極めをして効率よく学習していく必要があります。(でなければ、子どもが精神的にどんどん追い詰められてきます)

 

経験のある講師が、宿題を一緒に消化していくことで、学力向上だけでなく、「いかに大量の作業量を捌いていくか」という感覚を養えたC君は無事、第一志望に合格。中学受験で養った感覚は以後もきっと役にたててくれるでしょう。

 

4.モデルケース4 D君(高校三年生)

高校は進学校に進学したものの周りのレベルの高さに圧倒される形で一時期中学生時代ほどは勉強をしなくなったD君。高校三年生になり、自身の進路を考えた時「声優になる」ことを決意。親御さんとの話合いのすえ、「専門でなく、芸術大学でなら進学してよい」と折り合いをつけて合意し、家庭教師申込。

 

→D君のように、通常のいわゆる「学歴を利用した就職」や「学力エリート」を目指す道以外の進路でも、時に受験勉強は必要となります。その際にはまず、「自己推薦合格」「AO合格」を目指すことになります。

その場合に重要なのは「英語」と「小論文」です。英語の文法について講師と一緒に初級から中級レベルを見極めて学習しながら、小論文については毎回演習したものをその場で添削。絞った必要な能力についてしっかりとレベルアップしたD君は、しっかり志望校合格を勝ち取りました。

昨今のYOUTUBEやticktockなどの発信者ビジネスの増加、日本の基盤産業の後退といった日本の状態を見るに、意外と声優という進路の選択肢は先見の明があったといえるのかもしれません。いずれ何かのアニメで聞きなれた声が聞こえてくるかも、と期待してます。

 

5.モデルケース5. E子さん 浪人生(二浪目)

高校時代 理系クラスでも上位で医者の道を志したD子さん。一浪目は都市部の大手予備校に通いますが、成績横ばいで失敗。あれだけ一生懸命やってきたのになんで、、、おっとりしているけど、一度決めたことは頑としてゆずらないD子さんは地元に帰ってきて家庭教師の申込を決意。

 

→集団指導が有効なのは「指導している講師本人が実際にそのレベルに現役の時いて、合格していて、そのノウハウを誠実に共有しようとする」時だけです。生徒の話を聞くと、都市部の大手予備校といえば、聞こえはいいですが、「おもしろくおかしくしゃべり、キャラ立ちしていて、人気どりはできるけど、実際に合格に近づける授業はしない(できない)」ケースも多いようです。

 

D子さんの場合は基本知識がしっかりできていたので、その基本知識のキープをするために問題集を数冊回すことを指示しました。その上で、過去問の消化、模試の記載内容の添削を施し、「本人が分かっていると思っているけど実際は分かっていない」部分を把握してもらい消化してもらいました。

 

D子さんの学力はみるみる向上、英語の共通テスト(旧センター)の得点率も70%前後から95%まで向上し、無事国立大学医学部へと合格しました。おっとりしていて、内気に見えますが、実は音楽、スポーツもできるD子さん。自信をつけて、よいお医者さんになってほしいですね。

 

 

6.モデルケース6.F子さん(小学四年生)

小学生ながらファッション研究に余念のないE子さん。読書も好きで、その効果か、国語などの文系科目は特に勉強しなくても得意。将来は中学受験をして附属中にいきたいけど、数学はいまいち好きではないようで、家庭教師お申込み。

 

→E子さんは運動神経も発達していて、「何でもできちゃうお嬢様」みたいなキャラ立ちができていました。こういうタイプはうらやましいと皆さん思いがちですが、実際は「少し取り組んでできないこと」に対して、強いストレスが生じるタイプで本人は本人で意外に大変なんです。

 

苦手な算数の演習を通じて、

「地道な努力のない能力向上はない」

「できないことも反復継続していけば、できるようになる」

ということを指導して、無事志望校合格にいたりました。

勉強のペースをうまく、たもちながら趣味などのそれ以外の活動も充実させてほしいですね。

 

 

7.モデルケース7 G君(中学一年生)

全校生徒で野球をするのも難しいくらいの過疎地域に住むG君。周りには当然塾もありません。大学には興味があり、山口高校に行こうと家庭教師お申込み。理数が好きなので理数科を志望。

 

→「塾がまわりにない」「塾に行っていない」は不利な点として語られていることが多いですが、講師の指導力が低い塾に行くことは変な癖がついてしまうので、かえってマイナスでしかありません。

G君は学校が少人数だったので、丁寧に指導を受けていたので勉強自体に苦手意識や嫌悪感はなく、変な癖もなかたのでとても指導もしやすかったです。数学について難易度が高めの問題集を一冊準備し、それを頭から消化していきました。復習方法、内容理解方法について、一から正統な王道をしっかり習得してもらい、週一の家庭教師のみで無事山口高校理数科にも合格。本人の素質が生きる道を選んでほしいですね。

 

 

8.モデルケース8 Hさん(中学三年生)

中学三年生のHさん。おっとりタイプですが、将来は看護士さんになりたいと志します。進路が決まっているので、大学に行くよりは、確実に看護士になれる道を選び、防府高校の看護科を志望して、家庭教師申込。

 

→Hさんのように高校受験のために駆け込みで申し込みをされる方は多いです。たとえば、山口高校の理数科のように地域のトップが集まる高校ならば、早めにお預かりしたいというのが本音ですが、それ以外の場合は、逆転合格はわりと出やすいです。Hさんも同様の生徒さんたちと同様、夏休みに部活終了後にお申込み。過去問を一緒に演習し、得点の勘所について共有し、習得できそうな論点を新研究などの問題集で強化。無事、志望校に合格し、看護士の道を勝ち取りました。優しい性格なので患者さんにも喜ばれそうです。

 

 

9.モデルケース9 I子さん(中学一年生)

中高一貫校に通うI子さんは中学一年生ながら、京都大学文学部を志望。芸術、文化に興味があり、読書量も多いため、国語や社会は問題なし。数学のみ、とても苦手で同一人物の成績と思えないほど。数学のフォローのために家庭教師申込。

 

→Iさんの場合は、本人も「我に数学の才能はなし」と客観的に認識していました。英国はとてもできましたので、複雑なことをせずに、苦手の数学をとにかく一緒に学習することにしました。日々の学校の宿題やテスト前のワークを一緒にこなすことで、得点感覚や数学学習のフローなどを確立し、苦手をカバー。京都大学とまではいきませんでしたが、旧帝国大の文学部に見事合格。まさに長期的な見通しのある生徒さんで自らの将来を勝ち取りました。

 

10.モデルケース10 J君(高校三年生)

高校三年生のJ君はスポーツ万能。将来は学校の体育教員になろうと高校三年生にして志しました。勉強は苦手で高校も体育推薦で合格したほど。教員になるための大学受験には勉強もしなければならないと家庭教師お申込み。

 

→J君のようにスポーツ中心に頑張ってた生徒さんも大学受験では勉強をある程度する必要があります。J君の場合は英語と小論文のセットで必要となり、過去問を何度も演習することで少しずつ学習をしていきました。持ち前の粘り強さが功を奏し、無事、志望校合格と相成りました。

 

 

11.モデルケース11 K君(中学一年生)

K君はスポーツ推薦で中学入学をするほどで、将来はプロスポーツになることが夢。勉強はというと、自分には必要ないとばかりに身が入らずに、スポーツと喧嘩にあけくれる毎日。勉強もある程度してもらわないと困ると親御さんから家庭教師申込。

 

→K君は勉強は嫌いでしたが、本を読むことは好きでした。伝記などの読書を中心に国語力を向上し、人格を磨くための研鑽はスポーツだけにあらず、ということを実感してもらいました。中学卒業後は高校もスポーツ推薦で県外へと進学し、高校ではその練磨した人格をもってキャプテンをつとめていることを報告してくれました。

 

12.モデルケース12 L君(高校一年生)

L君は将来、絶対医者になりたいと頑張る高校一年生。勉強自体は苦手でも嫌いでもないけれど、自分の学校に医者になっているケースがなく困っていました。特に英語に関しては何をしたらいいのか、分からず、気ばかりが焦る毎日。局面を打開するために家庭教師申込。

 

→自分の現在の環境に見本となる事例がない、ということは受験のような長期的な勝負においてはストレスになることが多いようです。L君は自分を徹底的に追い込むタイプで、精神的にも常にストレスを感じている様子でした。客観的に英語力を測る指標となる英検に挑戦して、取得していくことで、たとえば「まだまだかもしれないが、少なくとも今は英検で言えば二級の力がある」など、自身の力について正確に認知することができます。英検を階段に学力を向上させていったL君は無事、私立医学部に合格しました。医学部合格も客観的な指標の一つ。自信をもってよいお医者さんになってほしいですね。

 

13.モデルケース13 M君(高校三年生)

M君は歯科医を目指す高校三年生。数学・理科は好きで独学でもどんどん進むけれど、英語はどうやったら点数が上がるか、自分の中でもイメージ取りができない。できれば全部独学でやりたいと思っていたようですが、高校三年生の8月にいよいよ時間も差し迫ってきたということで家庭教師申し込み。

 

→M君のようにある程度できる状態で進んできた生徒さんの中には独学にこだわることが多いように思います。途中まで自分で構築したやり方を一新するには「まずは師の言うことを正しく聞く、正しく真似る」ことです。礼儀礼節でもしっかりしていたM君は短い時間でリーディング、リスニング、英作文等に対応できるようになり、無事国立歯学部に現役合格となりました。(当方の体感でもおそらく、英語単体でも合格ラインを割らないだろう、というレベルには来てました)

 

14.モデルケース14 N君(小学三年生)

N君は野球が見るのもやるのも好きな小学三年生。「いろいろな選択肢を将来持てるように」勉強をそろそろはじめよう、ということで親御さんから家庭教師申し込み。

 

→N君のように小さいうちから学習すると、「理屈で理解してから一つずつ覚えていく」というよりは、「目の前の大人のやり方を見様見真似」で学んでいきます。この段階で南洲翁塾にお預けになると、講師の認知方法や情報に対してのスタンスを意識せずに学べるのでよろしいかと思います。

 

N君の学習は順調に進み、中学受験で志望校を合格。その時点で指導は終了しましたが、数年後、国立歯学部に無事現役合格した旨をお電話でご連絡いただきました。「先生のご指導と、先生が最後にくださった本のおかげで」とはありがたい言葉です。

 

N君の場合のように早めに認知方法、勉強方法、習得方法が浸透した場合は、守破離の精神で「あとは自分でやってこらん」と離すのも南洲塾の特徴です。(指導理念の項目ご参考ください)

何を学ぶか、だけでなく、どう学ぶか、を重視するのが南洲翁塾でございます。